【フレデリクスボー城の概要】
コペンハーゲン北西の町、ヒレロズのバラス湖上の島の上に建つフレデリクスボー城。この城は、もともとこの地にあった貴族の館を、16世紀中頃、フレデリク2世が購入して、改築したことを起源としており、フレデリクスボー城の名は、ここに由来しています。

建築の大部分は、その息子クリスチャン4世が、1602〜1620年にかけて、オランダ人建築家ハンス・ファン・シュテーヴィンケルとロレンツ・ファン・シュテーヴィンケルに命じて大幅に手を入れさせたもので、現存する北欧諸国最大のルネサンス建築の宮殿として知られています。
クリスチャン4世の死後は、主に戴冠式や聖別式といった公式行事が行われるようになりました。また、国王一家が収集したコレクションの保管庫としても使用され、デンマークの国家的記念館ともいうべき存在となりました。
火事による大部分消失。カールスバーグ財団による資金提供により国立歴史博物館に。
1859年に起きた火災で大部分を消失しましたが、ビールで有名なカールスバーグ財団が、今後は国王の居城にしないという条件で資金提供し、現在は国立歴史博物館として一般に公開されています。

室内には装飾品や絵画が並び、当時の王室の繁栄がしのばれます。特に現在も王室の結婚式などに使用される協会は一番の見どころとなっています。
地図
フレデリクスボー城への行き方
コペンハーゲン中央駅からヒレロズ駅まで列車で約40分、駅からバスで約10分。バス停から徒歩3分です。
ベストシーズン
ベストシーズンは6月〜9月
【参考文献】世界の絶景 お城&宮殿