概要
ここロワール渓谷には300を超える美しい古城群があり、2000年に280kmにわたる流域が「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として世界遺産に登録されました。
ロワール渓谷中部に建つロワールの古城群を代表する屈指の名城「シュノンソー城」。16世紀に古い製粉所跡地に建てられて以来、その城主が代々、女性だったことから「6人の女の城」の異名があります。

確かに女性好みの美しいお城ですね。
「6人の女の城」シュノンソー城の起源
シェール川を跨ぐように築かれたこの優美な城館は、シャルル8世の侍従であったトマ・ポイエが、自身が買い取った領主の館を取り壊し,、1521年に建設し、国王に献上したのが始まりです。その後、約400年間、6代にわたる城主が全て女性出あったことから、別名「6人の女の城」と呼ばれるようになりました。
愛妾「ディアーヌ・ド・ポワチエ」と本妻「カトリーヌ・ド・メディシス」城のイメージを作り出した2人の女
アンリ2世の愛妾「ディアーヌ・ド・ポワチエ」はこの城に本格的な庭園と、シェール川に架かるアーチ形の橋を造りました。

しかし、アンリ2世の死後、本妻のカトリーヌ・ド・メディシスがディアーヌを追放して自らが城主となり、川に架かる橋の上のギャラリーや庭園を増築して城のイメージを一新しました。

上空から撮影したシュノンソー城。
マルクの塔側がカトリーヌ・ド・メディシスの庭園、反対側がディアーヌ・ド・ポワチエの庭園。
白と黒のタイル張りの床と美しい梁天井を持つギャラリーは、当時、華麗な舞踏会の舞台になったといいます。
美術館に匹敵するほどのコレクションは見ごたえ十分です。


地図
アクセス
パリからトゥール経由でシュノンソー駅まで列車で約1時間半、駅から徒歩2分。
ベストシーズン
6月〜8月