概要
ここロワール渓谷には300を超える美しい古城群があり、2000年に280kmにわたる流域が「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として世界遺産に登録された。
アンボワーズ城は、フランスのロワール渓谷、アンドル=エ=ロワール県のアンボワーズにある城。シャルル7世、ルイ11世、シャルル8世、フランソワ1世らヴァロワ朝の国王が過ごし、フランス・ルネサンス文明開化の拠点となった。
アンボワーズ城の起源
この城の歴史は古く、起源は紀元前、古代ローマ帝国による支配を受けていたガロ・ローマン時代の砦に始まる。
中世になると、ロワール川を見渡す丘の麓から、地理的にも重要な浅瀬を統制するために、その跡地に城が築かれ、さらに、アンジュー伯フルク3世により、石造りの要塞が造られた。
フランスヴァロワ朝 フランス・ルネサンス文明開化のお城
この城が別の意味で有名になったのは、15世紀末〜16世紀末にかけてのこと。
ヴァロワ朝のフランス王、シャルル8世やフランソワ1世の時代に王家の居城になると、城は改装され最盛期を迎えた。
イタリア遠征を行なったシャルル8世はその優れた芸術と文化に傾倒し、家具や美術品などと共に建築家や彫刻家、造園家などを連れ帰り、アンボワーズ城の改築を行わせた。
これは後のフランソワ1世らにも引き継がれ、フランス・ルネサンス文化が開花することになった。
レオナルド・ダヴィンチの人生の最後の住居「クロ・リュセ」
世界的に有名な芸術家の一人であるレオナルド・ダヴィンチもフランソワ1世によって、アンボワーズ城に招かれ、すぐ近くのクロ・リュセを住まいとした。彼の死後は、本人の意思により、アンボワーズ城に隣接する礼拝堂に葬られたという。

アンボワーズのクロ ・ ルーチェ。レオナルド・ダヴィンチは人生最後の 3 年間ここに住んでいた。

クロ ・ ルーチェ、アンボワーズ, フランスの レオナルド・ダヴィンチ博物館
地図
アクセス
パリからアンボワーズ駅までTGVで約1時間半、駅から車で約3分。