トランシルヴァニアの山中にそびえ立つブラン城。別名「ドラキュラの城」とも呼ばれ、小説「吸血鬼ドラキュラ」に登場する城のモデルになったとも言われています。
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もともとこの場所には、ドイツ騎士団が13世紀に建てた要塞があったと考えられており、現在の建物は1377〜1388年にかけて、建設され、ハンガリー王家の所有となりました。
その後、時代とともに所有者を変えて、現在は一部が博物館として公開されており、陶器や家具、武器などが展示されています。

ブラン城が「ドラキュラの城」と呼ばれる一因となったのは、1407年、ハンガリー王ジギスムントが、オスマン帝国からの侵略に対して、同盟関係を結んでいたワラキア公国のミルチャ1世に城の所有権を城としたことによります。

父はローマ皇帝カール4世、母は4番目の妃でポーランド王カジミェシュ3世の孫娘エリーザベト。ニュルンベルクで生まれ。ローマ王ヴェンツェルの異母弟。在位中の1415年、自らが兼ねるブランデンブルク選帝侯をホーエンツォレルン家のニュルンベルク城伯フリードリヒ6世に譲渡した。半世紀にわたりハンガリー王として在位し、治世後半にはローマ皇帝およびボヘミア王も兼ねたが、その死によって皇帝家・王家としてのルクセンブルク家は事実上断絶した。by wikipedia

このミルチャ1世は、ドラキュラ伯爵のモデルになった残忍な「串刺し公」ブラド3世の祖父にあたりますが、ブラド3世自身はブラン城に住んだことはなく、捕らわれの身となった際、2ヶ月間だけこの城に幽閉されていたといいます。

ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』に登場する吸血鬼・ドラキュラ伯爵のモデルの一人として知られる。現在は、故国を侵略から守るために戦った英雄として再評価されている。by wikipedia
現在もドラキュラとの出会いを求めて、ブラン城には世界中から観光客が訪れています。

ブラン城へのアクセス
ブカレスト・ノルド駅から、ブラショヴ駅まで列車で約2時間半、そこからバスで約45分。
開館時間
5〜9月:9:00〜18:00
10〜4月:9:00〜16:00
(月曜日は12:00〜)