【リトアニア】湖上の小さな赤煉瓦のトラカイ島城が物語るリトアニアの激動の歴史 リトアニア国内随一の観光地

湖上に浮かぶ赤煉瓦の愛らしい作りの古城トラカイ島城。

その赤いとんがり帽子をかぶっているような屋根の外観がポーランドのマルボルク城に似ていることから、地元では時折、「小さなマルボルク城」と呼ばれている。

トラカイ島城は、幾つかの段階を経て建設された。第一段は14世紀後半、当時ヨーロッパ最大の勢力を誇っていたリトアニア大公国の君主ケストゥティスの命によって、ガルウェ湖の島に、王の住居兼宝物庫として建設が始められた。その頃、トラカイは大公国の政治・行政上の中心地であり、城も戦略的に重要な位置にあった。また、多神教が主流であったリトアニアは、キリスト教国のドイツ騎士団などからも幾度も攻撃され、1377年に行われた攻撃によって城は大きな損害を被った。

ケストゥティスの暗殺の後、リトアニア大公の地位をめぐってヨガイラとヴィトフトの間で権力闘争が始まった。その際、城は双方から包囲されている。双方の和解が成立したすぐ後に、君主の息子ヴィタウタスにより工事が再開、建設の第2段階工事が開始され、1409年まで続けられた。高さ35mの天守閣など要塞としての機能が追加され、1409年に完成した。第2段階工事後、全体の様式はロマネスク様式を含んだゴシック様式の特徴を有していた。

城の拡張工事は継続されたが、翌1410年のタンネンベルクの戦いでリトアニア・ポーランド連合軍がドイツ騎士団に大勝すると、城は軍事的な重要性を失った。

後に、城は牢獄として使用されるが、17世紀に巻き起こったモスクワ大公国との戦争で、城は損壊され再び建設されることはなく、徐々に荒廃の一途を辿った。

1877年、廃墟だった頃のトラカイ島城のスケッチ

第二次世界大戦後、城は改修され、再建工事の大部分が終了したのは1961年のことである。城は15世紀の建築様式で建設された。

現在は、リトアニアの激動の歴史を紹介する博物館になっている。

アクセス:首都ヴィリニュスからトラカイまで列車で約40分。またはバスで約1時間。市街から徒歩約10分。

ベストシーズン:6〜8月

開館時間
5〜9月10:00〜19:00
3〜4月10:00〜18:00
11〜2月10:00〜17:00

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