コッヘム・ライヒスブルク城はどんなお城?
モーゼル側に面した美しい町コッヘムに建つ「帝国の城」の異名を持つネオ・ゴシック様式のコッヘム・ライヒスブルク城。
雄大なモーゼル側を望むコッヘム城が建てられたのは、11世紀初頭。高さ約100メートルの丘の上に立つお城からはコッヘムの街並みを一望でき、当時は皮を行き交う船から税を徴収する関税城としての役割も担っていました。
ライヒスブルク城が文献に初めて表れるのは、エッツォの長女で元ポーランド女王であったリヘザが、1051年に城を甥ハインリヒ1世に譲渡したときです。
さらに、1151年に神聖ローマ帝国皇帝コンラート3世がお城を支配したことから、「帝国のお城」を意味するライヒスブルク城と呼ばれるようになりました。
以降、神聖ローマ帝国から城将が派遣されていましたが、1294年に皇帝の戴冠費用を捻出するために、城は借金の抵当としてトリーア大司教に差し出され、そのままライヒスブルク城はトリーア大司教の所有となりました。
1689年、大同盟戦争の際に、フランス国王ルイ14世の軍隊により、城はコッヘムの街もろともに破壊され、それ以降200年にわたり廃墟となっていましたが、19世紀末にベルリンの実業家が買い取り、当時の流行を取り入れたネオ・ゴシック様式のお城として再建されました。
【地図】
コッヘム・ライヒスブルク城への行き方
アクセス:コブレンツ駅からコッヘム駅まで列車で15分、駅からシャトルバスで約10分。
ベストシーズン
6月〜8月