【イギリス】ロマンチックな湖上の「貴婦人のお城」リーズ城

【リーズ城の歴史】

「世界で最も愛らしいお城」と称されるリーズ城は、857年に、サクソン人の酋長によって、レン川によって形成された湖の中の二つの島に築かれた木造の城が基となっています。ヘンリー1世統治下の1119年にノルマン人の豪族(Robert de Crevecoeur)の手により石造の城として建造され、1260年代までデ・クレーブクール家の物でしたが、1278年にエドワード一世夫妻の宮殿になって以降、300年間にわたってイギリス王室の王宮として使用され、増改築を繰り返しながら現在の姿となりました。

【6人の王妃が暮らした貴婦人のお城】

エドワード1世の2番目の王妃のマーガレット・オブ・フランスに譲り渡されてからは、未亡人となった王妃が城を所有するという慣習が始まり、ヘンリー8世の最初の妻、キャサリン・オブ・アラゴンを含め、6人のイングランド王妃が暮らしたことから、リーズ城はやがて「貴婦人のお城」と呼ばれるようになりました。

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以降、エドワード2世の王妃のイザベラ・オブ・フランス、リチャード2世の王妃のアン・オブ・ボヘミア、ヘンリー4世の王妃のジョーン・オブ・ナヴァール、ヘンリー5世の王妃のキャサリン・オブ・ヴァロワがこの城に住んでいます。

そして、このリーズ城はキャサリン・オブ・ヴァロワなどフランス王家出身の后たちによって、フランス風の洗練された装飾が施されていき、現在でも、当時の寝室や木製のお風呂、礼拝堂などが残されています。

interior in Thorpe Hall in Leeds Castle, Kent, England

16世紀前半にヘンリー8世が実施した大規模な改修によって、要塞だった城は宮殿になり、1926年にアングロアメリカ人のベイリー夫人 によってこの城が買い上げられ、1974年に彼女が死去した後、1976年から一般公開されています。

〜リーズ城に住んだイングランド王妃たち〜

1代:マーガレット・オブ・フランス

マーガレット・オブ・フランス(Margaret of France, 1275年/1282年? – 1318年2月14日)エドワード1世の2度目の王妃

2代:キャサリン・オブ・アラゴン

キャサリン・オブ・アラゴン(Catherine of Aragon, 1487年12月16日 – 1536年1月7日)ヘンリー8世の最初の王妃)

3代:イザベラ・オブ・フランス

イザベラ・オブ・フランス(Isabella of France, 1295年頃 – 1358年8月22日)エドワード2世の王妃

4代:アン・オブ・ボヘミア

アン・オブ・ボヘミア (Anne of Bohemia, 1366年7月11日 – 1394年6月7日 )リチャード2世の最初の妃

5代:ジョーン・オブ・ナヴァール

ジョーン・オブ・ナヴァール (Joan of Navarre, 1370年? – 1437年6月10日)ヘンリー4世の王妃

6代:キャサリン・オブ・ヴァロワ

キャサリン・オブ・ヴァロワ(Catherine of Valois, 1401年10月27日 – 1437年1月3日)ヘンリー5世の王妃

【リーズ城への行き方・アクセス】

アクセス:ロンドン・ヴィクトリア駅からベアステッド駅まで列車で約1時間、駅からシャトルバスで約10分。

【ベストシーズン・季節】

7月〜8月

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